第10回 麻酔科学サマーセミナー◆体験記
遊びと学びの絶妙なバランス
神谷 岳史
1
,
内田 整
2
1東京女子医科大学 麻酔科学教室
2大阪府済生会千里病院 麻酔科
pp.60-63
発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101102027
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スーツがない!
それは,まだ雪深い新潟で初期研修医として麻酔科ローテをしていた時でした。麻酔科控え室に,ひときわ目を引く1枚のポスターが貼られていました。青い空,エメラルドの海,素敵な沖縄の風景。そう,それは麻酔科学サマーセミナーのポスターでした。
沖縄のベストシーズンである6月に,きちんとした名目で遊び…,いやいや学びに行けるなんて,なんと素晴らしいことでしょう。しかも会場は,あの沖縄サミットが行われたブ・セ・ナ・テ・ラ・ス! 1泊ウン万円のホテルから眺める景色はどんなものでしょう。きっと料理も最高なはず。すでに麻酔科医になることを決めていた私は,ぜひ参加したいと思いました。しかし,この春からようやっと麻酔科医として働き始める私が,発表もなしに出かけられるわけもなく,もちろん,何か発表できるネタがあるはずもなく,いつしかサマーセミナーのことは忘れ,麻酔漬けの毎日を送っていました。
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