コーヒーブレイク
遊びをせんと
屋形 稔
1
1新潟大学
pp.527
発行日 2000年5月15日
Published Date 2000/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904390
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戦後いつの間にか定着した紅白歌合戦なるものは老若男女が大晦日に楽しむ行事として今でも盛んである.戦前戦中などは流行歌の好きな若者は不良などといわれたが,耳にした古賀政男のメロディーには胸に響くものが多かった.
歌や音曲には学問にはない人の心を楽しませる何かがあり,ときに心を奮わせ浮き立たせるものとして生活には欠かせない.特に身近な存在の人物,風景などがからむとインパクトは大きくなる.例えば,福島生まれの歌手春日八郎が歌ってヒットした別れの一本杉などはどう考えてもわが故郷の懐かしい風景とダブってしか浮かんでこない.一度上越線の車中で新潟競馬に行くという彼と会って数言を交わしたが,礼儀正しく素朴な男という印象が歌のイメージとともに残った.
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