徹底分析シリーズ 続 未来への麻酔科学教育
国際基準にもとづく医学教育認証評価制度の動向―今,なぜ分野別認証なのか
北村 聖
1
KITAMURA,kiyoshi
1
1東京大学医学教育国際研究センター
pp.2-5
発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101102015
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米国の外国人向け医師国家試験機関であるEducational Commission for Foreign Medical Graduates (ECFMGⓇ)が2010年9月に突然,「2023年(平成35年)以降は,医学教育の質について国際認証を受けた大学の卒業生以外は受験させない」と宣言したことから,医学教育認証評価制度が脚光を浴びることになった。この時点で,日本の80医科大学・医学部で国際認証を受けているものは一つもなく,また,そもそも医学教育の分野別認証を行う組織・機関が存在しなかった。そこで,全国医学部長・病院長会議や日本医学教育学会などが協力して,2023年までに日本のすべての医科大学・医学部が医学教育の国際認証を受審するよう動き始めている。
本稿では,医学教育国際認証制度の概要を示し,現在の進捗状況を概説する。
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