連載 日本発の外国人患者対応認証・1【新連載】
医療の国際化とJMIP認証
真野 俊樹
1,2
1多摩大学
2医療・介護ソリューション研究所
pp.576-578
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102573
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■JMIP認証の発足
民主党政権の時代に新成長戦略として,国家で医療を盛り上げていこうという動きが起きた.紆余曲折はあったが自民党政権においてもその流れは継続している.特に自民党政権になってからは,医療の輸出といった側面も強調され,厚生労働省内に健康・医療戦略厚生労働省推進本部を置くなど医療の競争力強化の視点が強くなっている.
このうち,国内における外国人対応強化の視点で,厚生労働省としては,第三者機関を公募し,外国人患者受入れに資する医療機関認証制度を開始した.これがJMIP(Japan Medical Service Accreditation for International Patients;外国人患者受入れ医療機関認証制度)である.この制度は,ビジネスや観光などで来日した外国人や,日本に在住する外国人が,安心して医療機関を受診できる環境を整備するためのもので,外国人患者受入れに資する医療機関認証制度整備のための支援事業が実施されている.筆者は,厚生労働省支援事業である「外国人患者受入れに資する医療機関認証制度推進協議会」の委員長を1年間務めた(今年度も継続)ので,その経験も踏まえて報告したい.
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