症例検討 ターニケットを用いるとき
コラム:ターニケットペイン―私の考えるメカニズム
坪川 恒久
1
TSUBOKAWA,Tsunehisa
1
1金沢大学医薬保健研究域医学系 麻酔・蘇生学
pp.892-895
発行日 2013年9月1日
Published Date 2013/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101923
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ターニケットを使う手術の麻酔管理をしていると,手術開始から30分もすると嫌なやつがやってくる。そうあいつだ,ターニケットペイン。レミフェンタニルの投与量を増やし,吸入麻酔薬のダイヤルを回す。それでも落ち着かない(そういうとき,筆者は亜酸化窒素を併用することが多い)。ケタミンを使ったり,カルシウム拮抗薬を持続投与したり,いろいろなことを試みる。そうこうしているうちに,駆血が解除されると,嘘のように落ち着いてしまう(その後,低血圧に悩まされることも多々ある)。ターニケットペインって,何だろう?
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