症例検討 ターニケットを用いるとき
整形外科医にとってのターニケット―合併症…わかっちゃいるけどヤメラレナイ?
澤村 英一郎
1
SAWAMURA,Eiichiro
1
1金沢大学附属病院 麻酔科蘇生科
pp.888-890
発行日 2013年9月1日
Published Date 2013/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101922
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整形外科医がターニケットを使用する主な目的は,術中の出血量を減らし,輸血を回避することである。また,術野における無血野を確保して,手術を円滑に行うことも同様に重要な目的である。整形外科領域ではこれらの目的のために,その適応や使用方法が明確に定められないまま,慣習的にターニケットが用いられてきた。近年,ターニケットによる合併症が注目され,これまで明確にされていなかった適応や使用方法についての議論が盛んになった。
本稿では,元整形外科医という立場から,整形外科医にとってターニケットとはどのような存在なのかを紹介する。
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