特集 今,作業療法室でできること
コラム:—私にとっての作業療法室—リハビリテーション室を考える
中間 浩一
1
,
酒井 太郎
1
Koichi Nakama
1
,
Taro Sakai
1
1霞ヶ関南病院
pp.947-948
発行日 2018年8月15日
Published Date 2018/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201414
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当院における「リハ室」のとらえ方
当院は「老人にも明日(あした)がある」の設立理念のもと,たとえ障害があってもいきいきと暮らすことができるよう,多職種によるチームアプローチを実践している.そのなかにあってOTは,実生活におけるADL能力向上を目的とした病棟でのアプローチや,買物,公共交通機関利用の評価や能力獲得に向けた病院外でのアプローチを実施している.
当院ではリハ室はもちろん,病棟,屋外等,さまざまな場所でリハを行う.なかでも特徴的な施設として,「楽しむ」ことで元気になり,その力を取り入れることでリハも効果的に行えるよう,多目的・多機能・多職種でさまざまな使い方が可能な「マルチルーム」がある(図1,2).ここには手工芸の道具,カメラ,パソコン,ゲーム等が備えてあり,社会復帰に向けて,あるいは新しい趣味や能力を獲得するためのスペースとしている(図3,4).
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