徹底分析シリーズ 安全な麻酔のためのモニター指針
筋弛緩のチェック―五感のみでのチェックは,安全面から限界がある
仁田原 慶一
1
,
杉 恭之
1
,
比嘉 和夫
1
Keiichi NITAHARA
1
,
Yasuyuki SUGI
1
,
Kazuo HIGA
1
1福岡大学医学部 麻酔科学
pp.352-355
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101797
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筋弛緩効果の五感によるチェックは,機器を用いたモニターと併用し,回復を確認するには有用な方法であるが,残念ながら,それ単独では信頼性に欠けることがわかっている1)。そのため,すべての筋弛緩薬の投与患者には,原則として,定量的,すなわち四連反応比train-of-four-ratio(TOFR)が数値で表示される筋弛緩モニターが必要である。神経筋遮断(ブロック)の定量的評価ができない場合は,神経刺激装置を用いた視覚,触覚によるチェックを行うことが望ましい。
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