症例検討 モニタリングのトラップ
―人工骨頭置換術における脊麻後の血圧低下―ピットフォールに陥らないためにまずは相手を知る
櫻井 美奈
1
,
里見 憲昭
1
,
齋藤 裕
1
SAKURAI, Mina
1
,
SATOMI, Kazuaki
1
,
SAITO, Yutaka
1
1武蔵野赤十字病院 麻酔科
pp.1112-1115
発行日 2011年11月1日
Published Date 2011/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101383
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症例
78歳の女性。身長146cm,体重36kg。左大腿骨頸部骨折を起こし,人工骨頭置換術が予定された。高血圧の既往があるが,最近は降圧薬を服薬しておらず,血圧は130~150/90mmHgだという。右上肢に静脈路が確保されていたので,左上肢に血圧測定用のマンシェット(カフ幅10.5cm)をつけた。麻酔前の血圧は110/70mmHgであった。0.5%等比重ブピバカイン1.6mLを用いて脊髄くも膜下麻酔を行った。5分後の血圧は80/60mmHgであった。
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