Japanese
English
綜説
脊麻による低血圧手術の吟味
Hypotension in the Spinal Anesthesia
林田 隆輔
1
,
江口 健男
1
,
中村 伸一
1
Ryusuke HAYASHIDA
1
1熊本大学医学部第2外科
12nd Surgical Department of Kumamoto University
pp.761-768
発行日 1956年11月20日
Published Date 1956/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201873
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Ⅰ.まえおき
今日,わが国においても閉鎖循環式全身麻酔(以下閉鎖式全身麻酔と略す)は各科領域における有力なる全身麻酔法としてめざましい発展普及を遂げてきたし,一方最も有効なO2吸入法或は人工蘇生法としても閉鎖式麻酔器の利用価値は極めて高くかつ重要なものとなつてきた.
われわれは以下述べるような比較的浅い全身麻酔下でしかも充分な局麻を使用して挿管を行い,閉鎖式麻酔器を利用して呼吸を管理しながら主として各種腹部内臓外科領域における手術に対して脊髄麻酔法(以下脊麻と略す)を行い,きわめて優れた麻酔効果を挙げているのでその概要について述べ,諸賢の御批判を仰ぎたい.
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