連載 麻酔科医のための3D解剖学講座
―8時限目 整形外科・脊椎脊髄外科―頸椎前方アプローチ
田中 雅人
1
,
大塚 愛二
2
1岡山大学病院 整形外科
2岡山大学 人体構成学
pp.1078-1085
発行日 2011年11月1日
Published Date 2011/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101375
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整形外科・脊椎脊髄外科分野の手術において,頸椎前方アプローチは基本的なアプローチの一つである。この部位には気管,食道,内頸動静脈および腕神経叢など重要な臓器が存在する。このアプローチは小児の筋性斜頸や頸椎の前方固定術,頸部骨軟部腫瘍の摘出術などで有用である。
さらに,腕神経叢に生じた神経鞘腫などの軟部腫瘍切除術や,頸椎の前外側に生じた骨腫瘍の切除は,頸椎前方から腕神経叢へアプローチする。
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