連載 麻酔科医のための3D解剖学講座
―7時限目―内分泌外科手術
土井原 博義
1
,
大塚 愛二
2
1岡山大学病院 乳腺・内分泌外科
2岡山大学 人体構成学
pp.1028-1033
発行日 2011年10月1日
Published Date 2011/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101365
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内分泌外科手術,主に甲状腺および副甲状腺の手術に必要な解剖について解説する。甲状腺切除術において特に重要なのは,反回神経,上喉頭神経外枝の走行であり,また頸部郭清術を伴う場合は,迷走神経,副神経,横隔神経,交感神経,胸管の走行である。いずれも損傷により術後の合併症やQOLに大きな影響を与えるので,注意が必要である。内分泌外科手術では,これらの神経と総頸動脈や内頸静脈などの大血管の関係を十分に理解することが重要である。
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