症例検討 硬膜外麻酔・鎮痛の合併症
―硬膜外カテーテルのトラブル―「警告サイン」が出たときは,抜去や再穿刺も考慮に入れる
阿部 秀宏
1
,
河野 崇
1
,
横山 正尚
1
ABE, Hidehiro
1
,
KAWANO, Takashi
1
,
YOKOYAMA, Masataka
1
1高知大学教育研究部医療学系医学部門 麻酔科学講座
pp.910-912
発行日 2011年9月1日
Published Date 2011/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101340
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症例
44歳の女性。多発性子宮筋腫に対して,開腹による子宮摘出術が予定された。腰部硬膜外麻酔併用全身麻酔を予定した。硬膜外麻酔のカテーテル挿入時に右下肢にしびれを感じたが, カテーテルを少し引き抜くことで改善した。試験量注入時にやや違和感があるという訴えがあったが, 耐えられる程度ということで,そのままとした。手術は2時間で終了した。術後鎮痛には0.2%ロピバカイン+フェンタニル混合液を5mL/hrで投与した。覚醒は良好であった。術後回復室で右大腿部のしびれ感を訴えた。
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