症例検討 管理に悩むリスクがある患者の麻酔1
右胃大網動脈を用いたOPCAB後の胃全摘術―術式・麻酔法を外科医と綿密に相談し,機械的補助循環を併用した全身麻酔を
伊藤 裕之
1
,
槇田 浩史
2
ITO, Hiroyuki
1
,
MAKITA, Koshi
2
1東京医科歯科大学医学部附属病院 麻酔・蘇生・ペインクリニック科
2東京医科歯科大学大学院 心肺統御麻酔学分野
pp.1200-1205
発行日 2010年12月1日
Published Date 2010/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101097
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症例
74歳の男性。身長170cm,体重57kg。胃癌が発見され,胃全摘術が予定された。21年前に静脈グラフトを用いた冠動脈バイパス術(CABG)を受けたが,その後バイパスの狭窄があり,7か月前に右内胸動脈および胃大網動脈を用いたOPCABを受けた。その後,狭心症状はない。心エコー図検査上,左室側壁と後壁の壁運動低下があり,駆出率(EF)は34%である。現在,アムロジンとアスピリンを服用している。
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