症例検討 「ショック」との遭遇
外傷,出血性ショック:隠された病変に要注意
田尻 治
1
,
舘田 武志
2
TAJIRI, Osamu
1
,
TATEDA, Takeshi
2
1川崎市立多摩病院 麻酔科
2聖マリアンナ医科大学 麻酔学教室
pp.1102-1107
発行日 2010年11月1日
Published Date 2010/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101074
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症例
33歳の女性。身長160cm,体重48kg。横断歩道を渡っていたところ,オートバイに跳ね飛ばされ,右大腿骨幹部開放骨折を起こした。救急外来に運ばれてきたときには,意識はやや低下,血圧は70/45mmHg,心拍数は120bpm,酸素6L/minのマスク投与下でSpO2は97%であった。ヘモグロビン値は7.8g/dLであった。開放骨折に対してデブリドマンと創外固定術が予定された。
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