徹底分析シリーズ 術中覚醒記憶
術中覚醒記憶による障害の責任は問われるか?
鈴木 利廣
1,2
Toshihiro SUZUKI
1,2
1すずかけ法律事務所
2明治大学法科大学院
pp.1036-1037
発行日 2009年11月1日
Published Date 2009/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100788
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私に与えられた課題は,全身麻酔中の覚醒記憶が原因で外傷後ストレス障害(PTSD)などが生じた場合,麻酔科医ないし医療機関に対し,民事上の損害賠償責任を問いうるか,というものである。この設問に対する解答を予測するためには,まず,法律上の損害賠償責任の一般要件を前提に,医療事故における判例上の運用を解説するところから始める必要がある。
なお,本件のような訴訟は判例集においては見当たらないようである。
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