徹底分析シリーズ 麻酔に関するガイドラインを知ろう
ガイドラインとは何か?
松田 苑生
1
,
近江 禎子
1
,
上園 晶一
1
Sonoo MATSUDA
1
,
Sachiko OMI
1
,
Shoichi UEZONO
1
1東京慈恵会医科大学 麻酔科学講座
pp.926-929
発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100762
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今日の医療はEBM(evidence-based medicine)の実践,つまり,医学的な根拠にもとづいた判断に従って診療を進めることが基本となっている。古くから,専門家のコンセンサスによる診療の「手引書」は数多く作成されてきたが,近年,世界的に医療の標準化の重要性が見直されており,1990年代以降のEBMの普及に伴い最新の臨床研究に根拠をおくガイドラインが増加しつつある。
しかし,ガイドラインの作成は決して容易ではなく,膨大な人力と時間,費用を要する。その代償を払ってでもガイドラインは必要とされるが,その理由は何だろうか。本稿では,その目的はどういったものなのか,また,どのようにしてガイドラインを作成しているか。そして,われわれ利用者はガイドラインをどのように捉え,活用すればよいのか,など,各論を読むうえの予備知識をまとめる。
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