今月の臨床 産科と凝固異常
産科診療と凝固異常
5.抗凝固療法中の妊婦管理
村上 典正
1
1国立循環器病センター周産期治療科
pp.302-305
発行日 1998年3月10日
Published Date 1998/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903202
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一般に妊娠中に抗凝固療法を行うことはまれであるが,静脈血栓塞栓症を起こした場合や人工弁置換患者の妊娠では必須の療法となる.しかし妊娠中の抗凝固療法はけっして安全なものではなく,母体や胎児にかかるリスクは大きい.静脈血栓塞栓症に関しては他項で詳しく述べられているので,本稿では抗凝固療法を必要とする人工弁置換患者の妊婦管理について述べる.
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