臨床経験
高度肥満妊婦の帝王切開の経験
佐藤 賢一郎
1
,
田原 康夫
2
,
越後谷 雅代
2
,
水内 英充
3
1新日鐵室蘭総合病院産婦人科
2新日鐵室蘭総合病院小児科
3旭川みずうち産科婦人科
pp.757-761
発行日 2007年5月10日
Published Date 2007/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101396
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はじめに
肥満妊婦においては種々の合併症の頻度が増加し,帝王切開率も高まるとされている.肥満妊婦の帝王切開についての報告は,主に麻酔管理の観点から麻酔科領域でなされており,産婦人科領域では散見されるのみである.しかし,開腹・視野の確保,児の娩出・予後,出血量,術後合併症など,産婦人科医にも密接にかかわってくる問題点が考えられる.
今回,われわれは,BMI 46.1,体重123.9kgの高度肥満妊婦の帝王切開(下腹部横切開)の1例を経験したので,本例の経験をもとに文献的考察も含めて高度肥満妊婦の帝王切開における臨床的問題点について検討した.
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