徹底分析シリーズ 輸液管理:病態と輸液剤の選択
腎不全患者の輸液管理:適切な評価と血行動態管理,積極的な腎保護が必要
杖下 隆哉
1
,
坂本 篤裕
1
Takaya TSUESHITA
1
,
Atsuhiro SAKAMOTO
1
1日本医科大学 麻酔科学講座
pp.138-141
発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100588
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近年,患者の高齢化が進み,透析療法を受ける患者数も増加の一途をたどっており(図1)1),2007年時点では28万人弱となっている。このような現状のなか,麻酔科医が透析患者または腎機能の低下した患者の麻酔に従事する機会は増えており,これからも増加していくことが予想される。
本稿では,麻酔との関連から,腎不全を大きく急性腎不全と慢性腎不全に分け,次に周術期の輸液管理について概説する。
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