技術解説
腎機能検査法(その1)—腎血行動態測定の実際
古川 俊之
1
,
梶田 知道
1
,
浦壁 重治
1
1大阪大学附属病院中央臨床検査科
pp.727-733
発行日 1958年12月15日
Published Date 1958/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905531
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
現今腎疾患の診断に当り,従来の諸検査と共に腎機能検査殊に腎血行動態測定の重要性が認識されている。この腎血行動態測定に就いては,クリアフンス(Clearance)の概念を理解することが不可欠と考えられるので,本論に入るに先立ち,この解説をしておこう。
クリアランスという考え方を,腎臓に応用したのはVan Slykeであり,腎生理の今日の化学量論的発展は実にこの時に約束されたのであるが,ここではこの話題には触れないことにしよう。又クリアランスは,腎臓のみに用いられる言葉でもないが話を腎臓に限つて進める。
Copyright © 1958, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.