症例検討 高齢者の大腿骨頸部・転子部骨折
肺に合併症がある患者:超音波装置を用いた腸骨筋膜下ブロック(FICB)で確実に,安全に
伊藤 洋
1
,
藤原 祥裕
1
Hiroshi ITO
1
,
Yoshihiro FUJIWARA
1
1愛知医科大学 麻酔科学講座
pp.42-45
発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100568
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症例
95歳の男性。身長162cm,体重40kg(推定)。長年の喫煙による高度の肺気腫を認める(Hugh-Jones分類Ⅳ)。腰部X線写真にてL2~5に圧迫骨折があり,側彎がみられた。Hanson pinによる骨接合術が予定された。高齢であることから,家族は手術に対して積極的ではない。血液検査上,ヘモグロビン値9.0g/dLと貧血を認めた。
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