徹底分析シリーズ 星状神経節ブロックを見直す
コラム:星状神経節ブロックは何に効くの?本当に効くの?:米国から一歩さがって眺めてみる
西尾 一寿太
1
Isuta NISHIO
1
1Pain Service, VA Puget Sound Healthcare System Department of Anesthesiology, University of Washington
1Pain Service,VA Puget Sound Healthcare System Department of Anesthesiology,University of Washington
pp.1192-1195
発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100521
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星状神経節ブロック(SGB)は,日本のペインクリニックでは頻繁に行われる手技であるが,米国では比較的まれである。その理由はいくつか考えられるが,とりわけSGBの有用性や適応に対する認識の違いによるところが大きいと思われる(表1)。
SGBは基本的に頭頸部や上肢への交感神経遮断を目的として行われる。日米で適応症(状)に違いがみられるが,交感神経興奮状態が症状の発現,増悪,維持にかかわっていると思われる病態としている点では共通である。
本稿では,日本と米国のペインクリニックで代表的な適応疾患とされるもののいくつかに対して,厳しい視点からSGBのあり方と妥当性を考える。
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