Japanese
English
Current Opinion
ECMOの有用性について
Utility of Extracorporeal Membrane Oxygenation
杉田 慎二
1
,
小林 克也
1
,
竹田 晋浩
1
Shinji Sugita
1
,
Katsuya Kobayashi
1
,
Shinhiro Takeda
1
1日本医科大学付属病院集中治療室
1Division of Intensive Care Unit and Coronary Care Unit, Nippon Medical School
pp.381-385
発行日 2014年4月15日
Published Date 2014/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404102454
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最近1年間のECMOをめぐる全般的な話題
[1] ELSOレジストリからみるECMOの動向
体外式膜型人工肺(extracorporeal membrane oxygenation;ECMO)は重症呼吸不全や心不全患者の呼吸・循環維持を目的とした機械的補助装置である.
体外循環や血液酸素加に関する研究は19世紀から行われてきたが,1972年に初めて成人重症呼吸不全のECMOの成功例が報告された1).その後の1900年代のRCTでは重症呼吸不全に対するECMOの有用性は示されなかったが,1989年にExtracorporeal Life Support Organization(ELSO)が設立された.2009年のCESAR trialで成人重症呼吸不全に対するECMOの有用性が示され2),重症呼吸不全に対する治療法としてECMOを考慮すべきである,という声が全世界的に高まっている.
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