徹底分析シリーズ 超音波ガイド下神経ブロック:基礎とブロックの実際
超音波プローブとブロック針の操作法
北山 眞任
1
Masatou KITAYAMA
1
1弘前大学医学部 麻酔科学教室
pp.1070-1073
発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100496
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超音波ガイド下神経ブロックの最大の利点は,目標とする神経周囲とブロック針の位置関係を把握し,さらに局所麻酔薬の注入状況をリアルタイムで確認できることにある。適切に行えば,作用発現時間の短縮,成功率の向上,また血管穿刺や神経損傷などの合併症を減らすことが可能と考えられている。しかし,実際に施行してみると,予想以上に“難しい”問題がある。
“難しさ”のほとんどは,手技の最中に神経とブロック針のどちらかを画面上から見失うことで生じる。針先のオリエンテーションがつかないままブロック針を抜き差しすることは,ランドマーク法以上に盲目的であり危険である。幸いこの問題はトレーニングを十分に積むことにより解決しうる。
本稿では,超音波ガイド下神経ブロックのプローブと針の操作法のコツを中心に,トレーニング法についても紹介する。
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