症例検討 ちょっと複雑な冠動脈バイパス術の麻酔
心室瘤を伴った冠動脈バイパス術の麻酔:術前の麻酔計画・術中の血行動態管理方針も,左室形成術後には大きな修正を迫られる
小田 利通
1
Toshimichi ODA
1
1葉山ハートセンター 麻酔科
pp.1130-1133
発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100486
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症例
75歳の男性。4年前に心筋梗塞を発症し,入院既往がある。この度,心不全の症状が発現し,全身管理目的にて入院となった。心機能低下に伴う肺うっ血所見を認めたため,内科的加療を行い症状は改善してきた。現在,心エコー検査にて左室駆出率28%,LVDd 68mm,前壁中隔部に奇異性運動を認めている。また,心臓カテーテル検査にて3枝病変が指摘されている。
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