特集 最新の動脈硬化診療―どう診断し,どう治療するか?
血行再建術の適応と実際
経皮的冠動脈形成術(PCI)と冠動脈バイパス術(CABG)
古川 裕
1
1神戸市立医療センター中央市民病院循環器内科
pp.1080-1083
発行日 2013年6月10日
Published Date 2013/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106852
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ポイント
◎慢性冠動脈疾患に対する冠血行再建法は,冠動脈疾患の重症度や患者背景を考慮し,循環器内科医と心臓外科医とからなるハートチームでの議論のうえで,PCIかCABGの選択がなされることが望ましい.
◎急性冠症候群の場合には,多くの症例でPCIによる速やかな血行再建の適応となるが,心室中隔穿孔や左室乳頭筋断裂などの機械的合併症を合併していれば,合併手術を含む緊急CABGの絶対的な適応である.
◎PCIでは,薬剤溶出性ステントとベアメタル・ステントの正しい使い分けが必要である.
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