徹底分析シリーズ レミフェンタニル
巻頭言
垣花 学
1
1琉球大学医学部 生体制御医科学講座麻酔科学分野
pp.843
発行日 2007年9月1日
Published Date 2007/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100409
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- 文献概要
わが国でもようやく,超短時間作用性オピオイド鎮痛薬レミフェンタニルが使用可能となった。このレミフェンタニルの出現により,鎮痛,鎮静,不動化(筋弛緩)という全身麻酔の三大要素のそれぞれを調節することにより,より理にかなった麻酔管理が可能となる期待が持たれている。しかし,その使用方法は,それぞれの麻酔科医の個性(感性)と同様に多岐にわたると思われる。今回の徹底分析では,①レミフェンタニルの薬理学的特性,②レミフェンタニルを用いた全静脈麻酔の理論と実際,③レミフェンタニル併用セボフルラン麻酔の理論と実際,④レミフェンタニル麻酔後の術後鎮痛,というテーマを取り上げ,各分野のスペシャリストに述べてもらった。
この半年間でレミフェンタニル麻酔症例を経験した麻酔科医は,今までの症例が科学的理論に矛盾していないか検討していただき,また,これからレミフェンタニル麻酔を経験する麻酔科医にとっては,レミフェンタニル麻酔の教科書的な観点から熟読していただき,それが今後の臨床に役立つことを願っている。
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