第10回 麻酔科学サマーセミナー バトルオンセミナー 声門上器具
巻頭言
垣花 学
1
1琉球大学大学院医学研究科 麻酔科学講座
pp.253
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101102072
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- 文献概要
麻酔科医であれば誰しも,導入時の低血圧や徐脈,換気困難や挿管困難,術中のアナフィラキシーショックや大量出血,覚醒遅延など,ヒヤッとした経験はあるでしょう。その中でも「気道確保」は麻酔科医にとって永遠のテーマです。
米国麻酔科学会が示しているDifficult Airwayアルゴリズムは,2013年2月にバージョンアップされました。そこでの主な変更点は,麻酔導入後のマスク換気が困難な場合,「声門上デバイスを考慮する」ということが示された点です。
現在,声門上デバイスとして多くの商品が販売され,臨床で活躍しています。そしてもはや,気道確保困難症例への対策の一つというよりも,気管挿管以外の気道確保のツールという位置を占めているようです。そこで今回のバトルオンセミナーでは,声門上器具を取り上げました。マスクの形状,盲目的挿管の可否,術後咽頭痛,値段など,さまざまな側面から,それぞれのデバイスの特徴を理解して,臨床での使い分けの参考にしてください。
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