徹底分析シリーズ またまた研修医の素朴な疑問―2
硬膜外カテーテルがうまく進まないとき,どう対処するか
大西 幸
1
1慶應義塾大学医学部 麻酔学教室
キーワード:
硬膜外腔
,
抵抗消失法
,
Tuohy針
Keyword:
硬膜外腔
,
抵抗消失法
,
Tuohy針
pp.798-800
発行日 2007年8月1日
Published Date 2007/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100398
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硬膜外カテーテル留置が必要な理由は,例えば,肥満患者の上腹部開腹術の麻酔管理や術後鎮痛,無痛分娩,あるいは限局性の癌性疼痛のコントロールなどさまざまである。硬膜外腔が同定できても,カテーテルが挿入できなければ,目的は達せられず,悔しい思いをせざるを得ない。かといって,無理に挿入するのも心配である。
硬膜外カテーテル留置に関して,諸先生方のコツなどの宝の山が各施設ごとにあるだろう。しかし本稿ではまず,カテーテルがなぜ進まないのか,進めるために何か方法があるのか,その方法は安全なのかを,経験の多くない一般的な立場から考えてみた。
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