症例検討 ダメージコントロール
術中の止血困難な腹部手術:一般外科手術におけるDCSの実際
北野 光秀
1
,
浅野 慎吾
2
Mitsuhide KITANO
1
,
Shingo ASANO
2
1済生会横浜市東部病院 救急部
2済生会横浜市東部病院 麻酔科
pp.576-579
発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100342
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症例
24歳の女性。身長160cm,体重48kg。腹痛の精査の際にCTで偶然指摘された。12×20cmの副腎腫瘍と診断されたが,内分泌学的に異常を認めなかった。外科医より血管造影の結果,hypovascularな腫瘍であると説明があった。硬膜外麻酔併用全身麻酔で手術開始。腫瘍摘出までに約1000gの出血量を認めたが,剝離面より出血が続く。30分程度の圧迫の後止血を試み,何度も繰り返すうちに,出血部位が不特定化。
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