症例検討 ダメージコントロール
重症腹部外傷:DCSによる治療戦略の実際
松田 潔
1
Kiyoshi MATSUDA
1
1山梨県立中央病院 救命救急センター
pp.596-600
発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100346
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症例
42歳の男性。作業中倒れてきたクレーンに腹部を下敷きにされ受傷。搬入時収縮期圧50mmHg。腹腔内出血が明らかであったため,救急室にて緊急開腹した。損傷部位は少なくとも肝右葉,胆囊・胆管,空腸,腸間膜,後腹膜血腫,上行結腸に認めた。術中血圧は70mmHg,準備血も十分でない。
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