症例検討 気道確保したはずなのに…
巻頭言
内野 博之
1
1東京医科大学八王子医療センター 麻酔科
pp.267
発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100245
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- 文献概要
気道確保とは,呼吸に必要な酸素の通り道である気道の物理的な閉塞を予防,解除することにより窒息を予防し呼吸管理を行うための処置と定義されている。麻酔管理に伴う気管挿管やラリンジアルマスク挿入,さらには気管切開術によって気道を確保してみたが,パルスオキシメータの値が低い,カプノグラムが描出されない,換気が十分にできない,カフのリークがあるなどの事態が発生し原因を検索して対処を試みても状況が改善されないまま時間だけがたって不安に駆られた経験は,多くの麻酔科医にあろう。
今回は,気道確保後にわれわれ麻酔科医がよく経験する状況を討論していただいた。見過ごされやすいポイントがわかりやすく説明されている。日常の臨床に役立てていただければと考える。
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