症例検討 気道確保したはずなのに…
気管挿管をしたのにSpO2が低めである
室屋 充明
1
,
折井 亮
1
Mitsuaki MUROYA
1
,
Ryo ORII
1
1東京大学医学部附属病院 麻酔科・痛みセンター
pp.268-271
発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100246
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症例
65歳の男性。身長160cm,体重72kg。胆石症に対して腹腔鏡下胆囊摘出術が予定された。40本/日,35年間の喫煙歴がある。入室時の経皮的酸素飽和度(SpO2)は95%であった。プロポフォール150mgで導入し,ベクロニウム8mgを投与して筋弛緩を得た。マスク換気時のSpO2は98%であった。挿管にやや手間取ったが,何とか挿管できた。挿管後のSpO2は97%であった。その後,100%酸素で換気をしたがSpO2は95~96%であった。
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