連載 Pharmacognomyへの招待
2-(4-Ethyl-1-piperazinyl)-4-(4-fluorophenyl)-5,6,7,8,9,10-hexahydrocycloocta[b]pyridine
中木 敏夫
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1帝京大学医学部 薬理学講座
pp.732
発行日 2008年7月1日
Published Date 2008/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100161
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今月は2-(4-Ethyl-1-piperazinyl)-4-(4-fluorophenyl)-5,6,7,8,9,10-hexahydrocycloocta[b]pyridineを取り上げる。
基本となる骨格は5,6,7,8,9,10-hexahydrocycloocta[b]pyridineである。cycloocta[b]pyridineは八員環〔cycloocta(図1b)〕とピリジン(図1a)が縮合している形である。[b]とあるのはピリジン環のb辺と八員環が縮合していることを示している(図1c)。hexahydroは5,6,7,8,9,10はこれらの位置が飽和していることを示している。4-(4-fluorophenyl)は図1cの4位に4-fluorophenyl(図1d)が結合していることを示している。2-(4-Ethyl-1-piperazinyl)は図1cの2位に4-Ethyl-1-piperazinyl(図1e)が結合していることを示している。これらをまとめると今月の構造式は図1fとなる。
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