連載 Pharmacognomyへの招待
8-Chloro-11-(4-methylpiperazin-1-yl)-5H-dibenzo[b,e][1,4]diazepine
中木 敏夫
1
1帝京大学医学部 薬理学講座
pp.90
発行日 2010年1月1日
Published Date 2010/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100850
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今月は8-Chloro-11-(4-methylpiperazin-1-yl)-5H-dibenzo[b,e][1,4]diazepineを取り上げる。
基本骨格は[1,4]diazepineであり,これは7員環の中に2個の窒素原子があり,それらの位置が1位と4位であって,二重結合が最大数となる構造を持つものである(図1a)。dibenzo[b,e]はこのb辺とe辺にそれぞれベンゼン環が結合している。5H-はこれによって形成される3環構造の5位が飽和していることを示す(図1b)。8位にCl-, 11位に4-methylpiperazin-1-ylが結合しており,全体の構造式は図1cのようになる。
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