連載 Pharmacognomyへの招待
N-[(1R)-1-(Naphthalen-1-yl)ethyl]-3-[3-(trifluoromethyl)phenyl]propan-1-amine monohydrochloride
中木 敏夫
1
1帝京大学医学部 薬理学講座
pp.636
発行日 2008年6月1日
Published Date 2008/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100129
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今月はN-[(1R)-1-(Naphthalen-1-yl)ethyl]-3-[3-(trifluoromethyl)phenyl]propan-1-amine monohydrochlorideを取り上げる。
基本骨格はpropane(図1a)であり,propan-1-amineは図1bのようになる。[3-(trifluoromethyl)phenyl]をXとおき,[(1R)-1-(Naphthalen-1-yl)ethyl]をYとおいてみると,Xはpropan-1-amineの3位に結合しており,YはN-に結合している。構造式の中でNはpropan-1-amineのアミンのみであるから,全体の構造式は図1cのようになる。Xはフェニル基の誘導体で3位にtrifluoromethylが結合しているから図1dのようになる。Yはエチル基(図1e)の1位にナフタレン(図1f)の1位を介して結合している(図1g)。以上を総合して,構造式は図1hのようになる。
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