連載 Pharmacognomyへの招待
今月の薬は(S)-N-ethyl-N-methyl-3-[1-(dimethylamino)ethyl]phenyl carbamate
中木 敏夫
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1帝京大学医学部 薬理学講座
pp.643
発行日 2011年6月1日
Published Date 2011/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101275
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今月は,(S)-N-ethyl-N-methyl-3-[1-(dimethylamino)ethyl]phenyl carbamateを取り上げる。先頭の(S)は立体構造を示す記号であり,平面の構造式を考えるうえでは無視する。
[1-(dimethylamino)ethyl]をXとおくと,N-ethyl-N-methyl-3-[X]phenyl carbamateとなり,基本骨格はphenyl carbamateとして考える。phenyl carbamateの構造式は図1aである。窒素原子にエチル基とメチル基が結合しており,フェニル基の3位にXが結合しているから,図1bのようになる。Xは図1cである。したがって,全体の構造式は図1dのようになる。
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