症例検討 よくある症例の麻酔
巻頭言
武藤 理香
1
1埼玉県立小児医療センター 麻酔科
pp.55
発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100011
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- 文献概要
今回の症例検討では,フルストマック扱いにするかどうか悩ましい症例,急性上気道炎の回復期,降圧薬の服用忘れ,歯牙損傷,気管支喘息・喫煙患者と,どれをとっても日常生活上は非常に重症というわけではなく,また外科サイドもあまりことの重大性を把握していないが,麻酔科医泣かせの日常よく遭遇するジレンマ的「よくある」症例を掲載した。
これらの症例に対する唯一の正式解答を求めるのは困難である。なぜなら,それぞれの施設による約束事や運営方法の違いにより,麻酔方法や判断基準に相違が生じているからである。しかし,無事に麻酔を遂行させたい気持ちは,皆同じであろう。そこで,執筆して頂いた先生方の思考過程を参考にして,明日からの症例に生かせて頂ければ幸いである。
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