発行日 2004年3月15日
Published Date 2004/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100161
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今年は,日本看護診断学会が創立されて10年目という節目になります.前身の研究会時代を加えると15年の歳月を経過していることになります.この間,患者/クライエントを中心に据えて看護をより科学的に考える方向に看護職の意識を変えたことは確かです.そして,看護実践の場において確かな診断に基づいた質の高い看護を展開したいという看護職の欲求から看護診断の具体的取り組みがなされました.さらに現在では,看護診断は看護職以外の人々の関心を呼び,チーム医療の実践,EBMの構築,医療の効率化や質の向上などの総合医療情報システムに影響を与えています.
ここ数年,わが国の看護実践の場にもコンピュータシステムの波が押し寄せてきています.急速に発展した情報科学テクノロジーは,あらゆる領域の情報を瞬時にして集約し,分析を容易にするとともに,問題への対応を容易にしました.そうなってくると,体系的用語(学術用語)が未発達な看護の領域は遅れをとることになります.
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