特集2❷ ERスタンダード 気道管理—自信がついてきた頃が一番コワイ!
【Part 2】各論
【コラム4】DAMにおける最後の砦—ECMOはどんなときに,どんなふうに導入する?
清水 剛治
1
Goji SHIMIZU
1
1武蔵野赤十字病院 救命救急センター
pp.976-979
発行日 2025年3月25日
Published Date 2025/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.275835970020060976
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DAM*1において戦略を立てて挑むこと,チームとしてのアプローチ,種々の手技に習熟することの重要性はいうまでもない。一方で,本稿の読者はDAMの手段としてECMO*2,特にVV ECMO(venovenous ECMO)導入を即座に自信をもって判断できるだろうか? かくいう筆者自身も,DAM症例でECMO導入を判断するとなれば冷や汗をかくことは間違いない。ECMOは,DAMの場面において文字どおり最後の砦となりうる強力な補助手段である。冷や汗をかきながらでも最後の砦として患者を守れるよう,救急・集中治療医はその判断・手技について十分に理解しておく必要があろう。

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