連載 日常看護のブラッシュアップⅡ 改良と改革・9
小児の薬,どんなふうに飲ませるの?
池永 修子
1
,
根本 佳津江
1
,
増田 栄
1
,
椿 光代
1
,
根本 麗子
1
,
北川 洋子
1千葉県立佐原病院
pp.912-917
発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100786
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現在,薬の飲ませ方がわからないという母親が増えています.筆者らの経験からいえば,半数以上の保護者が内服に苦労しているようです.兄弟がいても個人の性格はそれぞれ違い,その患児に合った内服方法がみつからず,確実に内服ができない状況があります.
小児に限った話ではありませんが,内服薬は,症状や体重を考慮して処方され,指示どおりに内服してはじめて期待した効果が得られます.病気で機嫌が悪い子どもに薬を飲ませるのは,簡単なことではありません.発達段階により内服方法もさまざまで,薬の必要性を理解するのは難しく,母親も薬の重要性や内服方法について意外に理解していません.そこで,乳児期と幼児期の2つの事例をとおして,経口与薬の方法や母親への援助について考えてみました.
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