特集 コロナ禍での看護管理者の倫理的苦悩 振り返りを通じた「癒し」と「許し」
コラム 座談会を振り返って
看護師は最後の砦
熊木 孝代
1
1聖マリアンナ医科大学病院
pp.30-31
発行日 2024年1月10日
Published Date 2024/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686202568
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⦿座談会に向けた準備を通じて
コロナ禍における3年間を振り返って,何を実践してきたのか,座談会で何をお伝えしたらいいのか,いろいろと迷いがありました。実践がたくさんありすぎてうまくまとめられるのか,私が関わった中で何が伝えられるのか,悩みながら絞り込みました。
経験を振り返る中では,思い出したくないこともあり,夢や映画なのかと現実にあったと認識できないこともありました。忘れたいことやつらさは思い出したくもないという葛藤が生じていたのも事実です。過ぎ去ったことを振り返る作業はとても苦しかったです。きれい事だけではうまくいかないこともあり,しかし自分たちが行ってきたことも現実であり,それを伝えていくのは大切なことだとも思いました。
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