特集2❶ ERスタンダード 急性腹症—それでも見逃す腹痛のワナ
1.短時間でポイントを押さえる病歴聴取・身体診察のしかた—検査よりも早道となる腹痛初療の真髄とは
上田 剛士
1
Takeshi UEDA
1
1洛和会丸太町病院 救急・総合診療科
pp.806-814
発行日 2025年3月25日
Published Date 2025/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.275835970020060806
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一般的に日本の救急外来では,検査へのアクセスがよいため病歴聴取・身体診察が疎かになり,腹痛患者に対してルーチンに血液・画像検査を行ってしまうケースも散見される。しかし,的確な病歴聴取・身体診察は時間やコスト,汎用性の面から,患者にも医療者にもメリットが大きい。
時間的制約の大きい救急外来だからこその病歴聴取・身体診察のポイントを,エビデンスにとどまらず,筆者の経験もふんだんに交えて解説する。高齢者や精神疾患患者も含め,情報収集が困難な患者への対応についても,実情をふまえたコツや注意点を述べる。

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