特集2❶ ERスタンダード 急性腹症—それでも見逃す腹痛のワナ
扉
佐藤 信宏
1
,
山上 浩
2
1新潟市民病院 救急科
2湘南鎌倉総合病院 救急総合診療科
pp.805
発行日 2025年3月25日
Published Date 2025/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.275835970020060805
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救急外来には,老若男女問わず多くの腹痛患者が来院する。急性腹症は,帰宅できるような軽症から致命的疾患まで数えきれないほどの鑑別疾患があるうえに,診断までに時間を要する場合も多く,救急医・救急担当医泣かせの病態の1つである。経験豊富な救急医でも,帰宅か入院か,どの診療科のコンサルトが必要なのかなど,急性腹症の対応には苦労する。
本特集では,急性腹症について,commonな疾患から鑑別に苦労する産婦人科系・泌尿器・血管系までカバーし,時間を意識した病歴聴取・身体診察や,診断には欠かせない画像診断のポイントも含めた。臨床現場ですぐに使えるような実践的な内容を,百戦錬磨の経験豊富な執筆陣でお届けする。

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