研究室から
生化学者の側からも
上代 皓三
1
1日医大生化学教室
pp.243-244
発行日 1958年6月15日
Published Date 1958/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425906023
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参考のために,ニユーヨークのコロンビア大学医学部の生化学講義の1958年度スケジユールをあげてみる。講義の編成というものはそれぞれの考え方で多少の相異はあつても,多くの場合大体似たものである。ことにあげたものも,別にわれわれのやつている編成と大差のあるものではない。しかし,それぞれの項目を分担する講師陣を見ると,これはとてもわが国では望めない贅沢なものである。45回の講義を16名の講師で分担し,講師の大多数はそれぞれの分担項目においては一流の人材を配置している。勿論アメリカでも,どの大学生がこのような華麗なスケジユールを組むことができるというのではない。
考え方としては勿論このようなスケジユールには,なお全く議論の余地のないものではない。しかし,現在のわれわれの周辺の事情も,また少し極端のように思われる。
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