Japanese
English
特集 中間径フィラメント
デスミンと伊東細胞
Desmin in Ito cells
横井 幸男
1
,
松崎 研一郎
1
,
宮崎 招久
1
,
小町谷 恭平
1
,
荻原 牧夫
1
,
黒田 博之
1
,
浪久 利彦
1
Yukio Yokoi
1
,
Ken-ichiro Matsuzaki
1
,
Akihisa Miyazaki
1
,
Kyohei Komachiya
1
,
Makio Ogiwara
1
,
Hiroyuki Kuroda
1
,
Toshihiko Namihisa
1
1順天堂大学医学部消化器内科
pp.483-489
発行日 1986年10月15日
Published Date 1986/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905424
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一世紀にわたる紆余曲折を経て,肝臓の類洞壁細胞は伊東細胞,類洞内皮細胞,Kupffer細胞の3種類に整理され,最近では第4の細胞としてpit細胞が発見され1),免疫組織染色法あるいは電子顕微鏡などのめざましい発展に伴って,その機能や構造が次々明らかにされている。
以前は伊東細胞とKupffer細胞がしばしば混同され,このため肝臓の機能や形態の研究に類を見ないほどの混乱を生じた。これはKupfferの発表した鍍金法の手技が複雑で,再現性に難点があり,また類洞壁の構造に関する観察も不十分であったためと考えられる。
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