Japanese
English
特集 中間径フィラメント
ニューロフィラメント
Neurofilament
南 康文
1
,
酒井 彦一
2
Yasufumi Minami
1
,
Hikoichi Sakai
2
1東京都臨床医学総合研究所遺伝情報研究部
2東京大学理学部生物化学教室
pp.490-495
発行日 1986年10月15日
Published Date 1986/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905425
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ニューロフィラメント(NF)は神経細胞に特有の中間径フィラメントであり,微小管とともに,軸索内細胞骨格の一員としてネットワーク構造を形成している。NFの研究は,形態学的手法により始まり,その後生化学的,分子生物学的手法により詳細な解析がなされてきた。その結果,NFは当初考えられた以上に他の中間径フィラメントに類似しており,そのうえで特有な性質を兼ね備えていることがわかってきた。そしてその特殊性は,すなわち,NFの機能を解明する鍵と考えられる。本稿ではNF研究の歴史を考慮し,これまでに集積された知見を概観したい。これが今後の研究を展望する一助となれば幸いである。
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