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特集 研究室で役に立つ新しい試薬
膜関連試薬
アラキドン酸カスケード修飾試薬
ネオマイシン(ホスホリパーゼC阻害剤)
Neomycin (Phospholipase C inhibitor)
菊池 玲
1
,
工藤 一郎
1
Rei Kikuchi
1
,
Ichiro Kudo
1
1東京大学薬学部衛生化学裁判化学教室
pp.440
発行日 1989年8月15日
Published Date 1989/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905344
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■構造・特性
Streptomyces fradiaeの産生する抗生物質でA,B,Cの3種をネオマィシン複合体と総称する。このうち,ネオマイシンBがホスホリパーゼC阻害剤として用いられる。ネオマイシンBの構造は図1に示すとおりで,市販されている硫酸塩の分子式はC23H46N6O13・3H2SO4,分子量は908.9である。水やメタノールに溶けるが,クロロホルムなどの一般的な有機溶媒にはほとんど不溶である。硫酸塩の水溶液はpH 2〜9の範囲で非常に安定である。
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