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特集 細胞生物学における免疫実験マニュアル
特殊技術
病態診断への応用(心疾患を中心に)
Applications of antimyosin monoclonal antibodies to the diagnosis of heart disease
矢崎 義雄
1
Yoshio Yazaki
1
1東京大学医学部第三内科
pp.518-520
発行日 1987年10月15日
Published Date 1987/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905067
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モノクローナル抗体は単一の免疫細胞から産生される抗体で,一つの抗原決定基にのみに反応することから結合特異性が高く,類似した構造を有する蛋白のなかから特定のものを識別することに用いられ,病態生理の解明や診断学への応用が試みられている。われわれは,心筋に特異的に存在する主たる構造蛋白で,しかも収縮機序の中心的な役割を担っている心筋ミオシンに対するモノクローナル抗体を作製し,心疾患,とくに急性心筋梗塞の新しい観点に立った診断法の開発を試み,その臨床的有用性を確認し得たので紹介する。
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